フェンタニル危機――「アヘン戦争」再来か？日本が巻き込まれつつある現実

近年、世界で急速に社会問題化している合成オピオイド「フェンタニル」。アメリカでは毎年数万人が命を落とし、その致死率の高さから“薬物の核兵器”とも呼ばれています。このフェンタニルをめぐる米中の対立は、まるで現代版「アヘン戦争」。そして今、その激しい攻防の火の粉が、日本にも降りかかろうとしています。

🇺🇸 米国でのフェンタニル被害の深刻さ

米疾病対策センター（CDC）の発表によると、2023年には約10万人が薬物の過剰摂取で亡くなり、うち7万人以上がフェンタニル関連。この数字は衝撃的で、18〜45歳の死因トップにもなっています。主に中国からメキシコやカナダを経由し、アメリカへ密輸されるルートが確認されていました。

🧪 名古屋が“経由地”？日経スクープの衝撃

2024年6月、日本経済新聞が驚くべきスクープを発表しました。それは、フェンタニルの原料が名古屋を経由してアメリカへ流れている可能性があるというもの。この情報に、政治記者や事件記者たちが一斉に反応。アメリカ当局が注目する中国籍の人物が関与していたことも報じられ、日本の企業や銀行も間接的に巻き込まれる恐れが出てきました。

さらに、アメリカのジョージ・グラス駐日大使がSNSで「フェンタニルの背景には中国共産党がいる」と名指しで非難。日本に対しても警戒を呼びかける投稿を行い、外交的にも波紋を広げています。

🧬 中国の「輸出国家」としての現実

中国はフェンタニルの前駆体（製造原料）を大量に生産し、世界中に供給しているとされています。一部の中国企業は、政府から補助金を受けて製造を行っていた事実も指摘されています。医薬品として正当な使用をされるべき薬物が、犯罪組織の手に渡り、死の連鎖を引き起こしているのです。

トランプ政権時代からアメリカはこの件で中国に圧力をかけ、カナダ・メキシコにも制裁を検討。2024年6月には、メキシコの3つの金融機関がフェンタニル密売に関与したとしてアメリカ政府から制裁を受けました。

🇯🇵 日本にもフェンタニル中毒者が？

日本国内でも、フェンタニルの影がじわじわと忍び寄っています。SNSでは、大阪・西成でフェンタニル中毒者と思しき人物の目撃情報が複数報告され、異様な歩き方や表情がアメリカの中毒者と酷似しているとの声も。

さらに「ケタペン」という名称で出回る中国製ドラッグも確認されており、中身はフェンタニル類似物質やケタミンなどが混入されているとの噂も。リキッド状で電子タバコに装着できる形態から、若者の間で拡散しやすい危険性があります。

⚠ 危険ドラッグの再来か？市民に求められる警戒

過去、日本でも危険ドラッグが社会問題となり、一般人をも巻き込んだ広がりを見せました。現在のフェンタニル問題も、反社会的勢力だけでなく、ごく普通の市民が被害者・加害者になり得るリスクが存在します。

“ゾンビタウン”と化した海外の光景が、日本にも迫っているのかもしれません。

🛡 まとめ：フェンタニルは他人事ではない

• フェンタニルは数mgで致死量に達する超強力薬物
• 中国からアメリカへの密輸ルートに日本が関与か
• 名古屋が原料経由地の可能性でアメリカから警戒の目
• 日本国内にも中毒者・類似薬物の存在が確認されつつある

この薬物は、もはや“海外の話”ではありません。わたしたち一人ひとりが意識を高め、情報に敏感になり、日常に潜むリスクに目を向ける必要があります。

信じるか信じないかは、あなた次第です。